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「全体」と「個」の両輪が強みの日本企業

専門家によるコラム

「全体」と「個」の両輪が強みの日本企業

海外、特にアジアの顧客に向けて御社の製品やサービスをアピールする時、「安かろう、でも悪かろう」に慣れきっている海外の企業、
それが当たり前だと思っている海外の消費者層にとっては、確かに日本製品や日本サービスは高くつくもの、と言えます。

しかし、これまで「それが当たり前」と思ってきた消費者のマインドが、今変化していることも事実。
特に、「悪かろう」(=まあ、悪くてもしょうがない)については、韓国のあの大事故、中国のあの食品事件などを見てもお分かりの様に、
どれだけ時間が経っても、忘れたころにまたぞろ性懲りも無く問題は発生し、繰り返され.. となると、
当地の消費者も、もはや「悪かろう」では済まされないことに気付き始めています。

日本の企業は規模の大や小を問わず、管理面や技術面、それに加えて長年培われてきたノウハウや企業経験など
「全体」或いは「組織」の素地があって、一方、職場において「個」に視点を転じたとき、挨拶する、掃除をキッチリする、
ルールを守る、社員同士が協力する、異常を見つけたら放っておかない、誤りは謙虚に反省し失敗を繰り返さない、
などなど、一つ一つは至って地味で、外国人からは愚直にさえ見えるほど、「個」においても素地の基本があるのです。
私の乏しい海外経験でありますが、これこそが日本(人)が世界で一番光っている「素地」ではないだろうか、
と思います。

華々しさやスタイリッシュさ、パワー等はさておき、「全体」と「個」の両輪で基本が出来ている、
「信用」のおけるよい仕事が出来る、もちろん、技術立国の日本、最近ですとサブカルチャー発信の日本、
ではありますが、先ずこの素地があってのジャパンブランドの強みではないでしょうか?
そしてブランドに対しては、海外の購買者も、「安かろう」でななく一定のコストを認め始めています。

御社の製品やサービスを世界に紹介してみませんか?

コラムニスト

ヨシノトレイディングサービス 吉野泰史
アプセム副理事

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