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侮れぬアジアのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)

専門家によるコラム

侮れぬアジアのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)

先日、中国人の取引先が東京の展示会に来ると言うので会って来た。

誘われた夕食には彼の友人も同席し、その後さらにその友人の友人、
そのまた友人と言う具合に10人ほどが瞬く間に集まり宴となった。
新宿高層ビルの最上階の夜景が美しい日本料理店に、40代前後の中国経営者達が集まり思えば奇妙な光景である。

国際派の彼らは周囲への配慮にも心得があり、皆すごい酒量で乾杯乾杯の連続だが、
飲み方は意外と上品だ。英語も普通に話す。

そこで改めて気づいたのは、料理や酒瓶を撮影して投稿、夜景を写しては投稿、
何か文章を打っては投稿と、事あるごとに何人かがスマホをいじっては投稿している。

「投稿」と言うのはアジア最大級のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、
wechat (微信)のスマホアプリ。
つまり彼らは「日本酒ナウ(??)」とか「東京の夜景」とか写真とコメントを入れては投稿、
「料理美味しい」「不味い」を投稿してはネットワークに投稿、というわけだ。

「なんだ、学生と同じじゃないか」と言うなかれ、
日本にもツイッターがあって、経営者や政治家さえ情報や考えを発信している。
同じだと思った。
そして侮れないのは、彼らが全て自己満足で旅の思い出の情報発信しているのでなく、
何らかのビジネスの情報交換もしている、ということ。 
この店をネットワークで知った他の誰かが新しく訪れるということも大いにあり得るし、
実際彼らに聞いてみると「夜景が美しくて日本酒を飲ませる店」としてまさにそうして手に入れた店情報とのこと。

私が見る限り多くのアジア国の人が常時スマホを使って情報交換している。
そして今Wechatのネットワーク性を活用して、日本や海外の企業が6億人のWechatユーザーに
情報発信を始めたり市場分析を始めた。

皆さんもWechatを覗いてみませんか?

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コラムニスト

ヨシノトレイディングサービス 吉野泰史
アプセム副理事
ヨシノトレイディングサービス代表

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