先の7月24日、大阪産業創造館の一室をお借りして、「アプセム 7月度ビジネス経営セミナー」を開催させて頂いた。
お蔭さまで40社近い企業様がお集まり下さり、活気と賑わいに満ちたひと時だった。
今回のセミナー第一部では、アプセム初の試みとして、インターネットを活用した日中遠距離プレゼンを行った。
プレゼンターは、中国青島市の商社Rossen社の張総経理。
その張総経理が青島に居ながらにして、大阪の会場の皆様に向けスクリーン越しで語って頂いたというわけである。
張氏のプレゼンテーションは素晴らしく、ここまで発表されるには相当、準備と勉強をされたのだろうと感心した。
日中間の文化、歴史のアプローチから始まり、山東省のことや青島市のこと、
そしてこれら地域と日本人や日本企業との関係などについても紹介があり、私も知らないことが多くとても勉強になった。
もちろん新しいビジネスのチャンスやポテンシャルについても、豊富な情報をもとに、熱く、そして明晰に語って下さった。
プレゼン終了後には参加者様から多くの質問も飛び出し、中国向けビジネスにまだなお高い関心を持っておられると伺えた。
張氏はかつて日本最大手の総合商社の青島支店に在籍され、欧米滞在のご経験も豊富でとても流暢な英語を話されるまさに国際派の経営者だ。
知的でしかも常に謙虚な姿勢であり魅力的な人物だ。
第2弾、第3弾の機会があれば、ぜひまたプレゼンにご登壇して頂き、そして日本との新たな取引に繋げて行きたい。
プレゼンを聴講して改めて、数多くの日系企業が中国(青島)に進出していることを実感した。
誰もが知る大企業もあれば、中小企業もこれまで中国進出にチャレンジして活躍しておられる。
実は、今回、張総経理をアプセムのプレゼンターとしてご紹介して下さった方は、日本有数のメーカーの技術畑ご出身の方である。
機械、情報通信機器、電子部品や産業素材など、幅広く事業展開するこの大企業で役員もされた方で、
この方からよく聞くことがある。
『大阪で言えば東大阪や泉南、関西圏では京都、兵庫、和歌山など、如何に優秀な中小企業が多いことか。
大企業はこれら中小企業の支えがあってこそ国内外で活躍出来るのであり、自分はそれらを見てきた。
しかし、多くの大企業が中国やタイ、マレーシアなど、アジアに出て行き、生産や供給基盤を作り上げたが、
果たして国内で彼らを支えてきた中小企業はどうだったか?
素晴らしい技術を持ちながら、その役割を各国の現地企業に取って代わられ、
残念ながら海外展開で取り残されてしまった中小企業が多いのは事実だ。
又、直接輸出にせよ、合弁にせよ、語学、英語の契約書、輸出入に絡む通関・為替等の
国際取引のノウハウが中小企業の海外進出の障壁となっている。
グローバル化が進む中、中小企業はこのままでなく、今こそアジアで勝負するチャンスがあるのではないか?
日本の大企業を支えてきた技術力を海外で活かすチャンスがあるのではないか?
自分は残された人生を、海外進出を目指す中小企業に尽力したい。』
というわけである。
まさしくこれがアプセムのバックボーンであり、志である。
弊法人の、「中小企業アジアビジネス促進協議会」の名称は、日本の中小企業様がアジアビジネスに取り組まれるのをお手伝いしたい、
という趣旨から来るものである。
これまで培われた技術、或いは新しい技術、伝統的な技法や高い品質作り、サービスのノウハウなど、
これらを海外にも展開され成長されることをサポートしたい、お力になりたい、
という思いで設立した。
アジアには張総経理の様な方がたくさん居られる。
今回のセミナーを経て、張氏はアプセム会員様からのお取引案件を最優先で取り扱いたい、とまで言って下さった。
今後もアプセムはこの様なビジネスセミナー、そして視察ツアーなどを通じ、
出会いや機会の場をご提供したいと考えています。
御社もアプセムをお訪ね頂き、ぜひ一度セミナーにお立ち寄りください。
そして正会員になって頂きたいと思います。