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“インバウンド”…。昨年の“爆買い”に続く次の流行語大賞?

専門家によるコラム

“インバウンド”…。昨年の“爆買い”に続く次の流行語大賞?

大家,新年好!

この2月はいわゆる中国の“春節(しゅんせつ)”、
中国大陸はもとより、世界の中華文化圏の国々では、先の2月8日に旧暦(陰暦)のお正月を迎えた。

この時期のニューストピックと言えば、数年前までは大晦日の激しい爆竹や
乗客がスシ詰めになる帰省列車の様子をカメラが伝え、
一方、日本では横浜など中華街の華やかなイベントの様子などが定番だったが、
一昨年あたりから様相がガラッと変わった。

何かと言えば、昨年の流行語大賞、中国人旅行客によるいわゆる「爆買い」だ。
爆竹や中華街の映像より、街のデパートやお店で中国客がショッピングする姿が映され
しかも春節に始まったことではなくなった。

本当に大賞を受賞するとは…。
昨年2月、私のコラムで予想した通りとなった。

だいたい流行語と言うのは、その年が終わればたちまち忘れ去られるモノが多いが、
この「爆買い」というワードはもはや定着したと言ってよい。
なぜならこの現象自体がすでに一過性と言えず定着しそうだからだ。
但し爆買いというショッピングスタイルそのものはそのうち無くなるかも知れない。

さて、少し気が早いが、同じく中国絡みの今年度の流行語大賞候補として
今年は「インバウンド」を推したいと思う。

インバウンドはinbound、「爆買い」の様な造語とちがいもともと存在する英語であり、
「あちら側からこちら側に『入ってくる、やってくる』」という意味の形容詞だ。
昨年あたりから注目され流行語の候補にもなった様だがまだまだ馴染みのないワードだ。

– 「インバウンドビジネス」「インバウンド集客」という新しいワード –

旅行中は添乗員にパスポートを預けなければならない大型ツアー中国客、
あるいは中国語で「自由行」と呼ばれる少人数のハイクラス旅客、
ともに大きなビジネスチャンスの対象として、
こう言ったお客にいかにお店に来て購買してもらうか、飲食してもらうか、宿泊してもらうか。
「受け手となって向こうから来てもらう」を主題とするこの「インバウンド」が毎日のように言われ、
ノウハウ本も多数出ている。

一昨年あたりまで爆買いはもとより、不動産、医療や美容目的の来日など、
言わばこれまで予想しなかった衝撃的なビジネス現象、事実の目撃のみが主に伝えられていたが、
昨年一年は、これらの状況の観測、分析がいろいろな人によってなされ、
そしていま「インバウンド」という言葉に成り変わって、新たなビジネスチャンスとして注目されている。

それにしても、著名な経済評論家などが定期的に著している「日本経済予測10年」
などを読み返すと、5年前ほど前の著書には「日本の観光分野はどんどん衰退の一途、理由は海外に
どんどん旅客を取られる」とあるが、専門家の予想を大きく覆す大変化だ。

アプセムも普段より企業様に「外に出ましょう」とよく申し上げていますが、今後は「迎える」形も
中小企業の皆様の大きなチャンスになると考えます。

– 集客と接客 –

インバウンドビジネスは、大きく、「集客」と「接客」の両輪が回ってこそ
成功に繋がると言われている。
違う言葉を話し海の向こうに住む人々に立ち寄り利用して頂くための集客には
おおいに知恵と努力が要るが、接客も接客でたいへん大事だ。 
老舗の伝統的な味、おもてなしに加えて、相手の文化や習慣に合わせたサービスやサポートを
しないと窮屈や不便を感じてしまい、リピートや口コミに繋がらない。

爆買いの次はインバウンド。
アプセムは、日本の中小企業様の新たなビジネスチャンスとしてお手伝いが出来ます。
ご提案やご紹介が出来ます。
ぜひお声をお掛け下さい!

hahaqhjqajaq

コラムニスト

吉野泰史
ヨシノトレイディングサービス 代表

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