1979年、膨張し過ぎた人口をコントロールする為、中国政府が導入した「ひとりっ子政策」。
ご存知の方もおられると思うが、昨年一つの転換を迎えた。「一定の条件を満たしていれば二人目を生んでもよい」のである。
政策を転換した理由、目的としては、幾つか背景があるのだろうが、大きな二つとして、30年を経て人口抑制に成功した結果、
日本と同じ少子高齢化の人口構造に急変化していること、これより国の宝である子供を増やしたいということ、
そして第二の背景として、「二人目の子供が欲しい」という経済力に富んだ若手世帯が多く出てきた、
ということがある。
この新ベビーブームを担うのが、1980年以後に生まれたいわゆる「80後」と呼ばれる30代を中心とする世代である。
彼らはIT世代であり、ファッション世代であり、またオリンピック世代(?=国際派世代)であり、
中国の凄まじい経済成長と同時に成人した世代である。
今彼らが新しいライフスタイルや高いクオリティーのニーズを築いていると言われている。
その彼らが、ベビー服、幼児服、保健商材、関連食品、玩具、教育商材、学校(幼稚園)などなど…、
今、様々な新市場を作っている。
そのスケールは凄まじく今後10年で数億人のベビーが誕生するとも言われている。
中国の取引先や友人達から聞くだけでも、彼ら自身がさっそく二人目を生み出し、
一大ベビーマーケットがもう始まっている様だ。
先日ニュースで日本製の紙オムツが中国で大量に求められていると報道された。
中国にも紙おむつはあるのに、新世代は自国製品の品質に懐疑的で、
特に富裕層夫婦は高額を出してでも宝貝(“バオベイ”。たからものの意味)のベビーには安全安心のハイクオリティーが欲しい、
ということを示しているのだろう。
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